teacup. [ 掲示板 ] [ 掲示板作成 ] [ 有料掲示板 ] [ ブログ ]

 投稿者
  題名
  内容 入力補助 youtubeの<IFRAME>タグが利用可能です。(詳細)
    
 URL
[ ケータイで使う ] [ BBSティッカー ] [ 書込み通知 ] [ 検索 ]


『蜩ノ記』

 投稿者:Web管理人  投稿日:2014年11月15日(土)16時42分1秒
   10年後の切腹を約束されている武士(戸田秋谷/役所広司)のもとに、目付けとして檀野庄三郎8岡田准一)が派遣されてきた。罪人の動向を逐一報告し、逃亡の恐れあれば殺害すべしという命を受けてのことである。
 戸田が不義密通・殺人の罪を得たにもかかわらず、10年の執行猶予となったのは、藩史編纂が途上であったためである。戸田の博識がなければ藩史は完成せず、完成まで切腹を猶予せよとは、全藩主の遺言だったのである。
 戸田の人柄に触れるうちに、檀野は次第に感化され事件の真相に興味を抱く。そこには複雑に入り組んだ藩財政建て直しの問題があった。約束の10年目、藩史は完成し・・・

 監督は『雨あがる』の小泉堯史。助監督時代は黒澤明の直弟子として活躍し、『雨あがる』以降も『阿弥陀堂だより』『博士の愛した数式』、『明日への遺言』という、実に渋い作品を世に送り出し続けてきた凝り性の監督である。

 本作では何に凝ったのかと調べたら、遠野を中心としたオールロケ、そして、なんと、なんと、フィルムで撮影されているのである。今はデジタルカメラでの撮影が普通になっており、加工や特殊効果で手間のかかるフィルムはほとんど使われていない。本作は国内で作られた最後のフィルム映画になるのではないかと言われている。

 凝り性といえば、主演の岡田准一も相当なもので、殺陣にリアリティを持たせるために、わざわざ居合の道場に入門し、相当な時間をかけて所作を身につけたようである。劇中、戸田の息子に居合の型を教えるシーンがあるが、これなどは実際に指導している姿と見ても間違いではないだろう。当然、敵と斬り合う立ち会いシーンは只者ではない迫力がスクリーンから伝わってきた。
 
 

『GOZIRA』

 投稿者:Web管理人  投稿日:2014年11月15日(土)16時38分38秒
   2回めの米国リメイク。本作のほうが本多猪四郎監督・円谷英二特技監督コンビのものに、ゴジラのデザインもストーリーも近いという前触れだったので、大いに期待をして劇場に足を運んだ。

 物語は、確かに東宝ゴジラに沿ったもので、ビキニ環礁の核実験も絡んでいる。キングギドラ風の飛翔する巨大生物も出てくるのだが、しかし換骨奪胎という感じですな。核実験はじつはゴジラを倒すためのものだったのだと。人類のためにやむを得ずやったのだと描かれている。だからビキニ環礁の実験で南太平洋から日本にいたるまで放射能に覆われたのは、「俺たちのせいじゃない、ゴジラが悪いのさ」ということを言っているのである。うーん、そうきたか。
 で、キングギドラもどきのムートーは、日本の暴走した原発から蘇り、サンフランシスコを襲う。ところで日本の原発は、じゃんじら市というところにあるのだそうだ。漢字で書くとこんな字→「雀路羅」。これは日本なのかなあ? たぶん、実際にあるどの都市にも似ていない名称を考えたのだろうと私は善意に解釈することにした。風評被害とか変な動きが出ることを配慮したのだろう。雀路羅市は富士山近くにあって、川には鳥居が建っているようなのである。はいはい。
 ここに日本人科学者が絡む。芹沢博士(渡辺謙)だ。ムートーの第一人者として対策本部にも詰め、主導的な役割りを果たす。面白いのはフルネームである。なんと芹沢猪四郎というのである。芹沢は、1954年に公開された第一作に登場した芹沢博士から採り、猪四郎は、その監督である。オマージュということね。
 

『スリーハンドレッド 帝国の進撃』

 投稿者:Web管理人  投稿日:2014年11月15日(土)16時36分24秒
   前作では、わずか300人を率いて百万人のペルシャ軍に立ち向かったスパルタのレオニダス王だったが、多勢に無勢、善戦するも裏切りに遭い率いた部下もろとも全滅してしまった。しかしそうすることでスパルタは、武名と誇りをペルシャだけでなくギリシャにも轟かせることになった。
 本作は、その続編である。
 レオニダスは戦死したがスパルタ軍そのものは温存されており、戦力としては頼りになる。ギリシャ連合軍は、再三の参戦を要請したが拒否されるばかり。ペルシャは降伏を勧告したが連合軍は拒否、無理とも思える防衛戦が開始された。当初は奇手奇策が功を奏し、緒戦では勝ち続けたが、ついにペルシャ王の妹が乗り出してくる。圧倒的な大艦隊を前に連合軍は風前のともしびであるかのようにみえたが・・・

 紀元前に伝承をもとにした闘いを、現代に蘇られるために、コンピュータ・グラフィックスを駆使している。これはいまや、いかなる映画でも使われている手法なので、あらためてそのテクニックの素晴らしさに触れるつもりはない。しかしリアリズムを強調するあまり、屋内シーンでは、陽がさす場所に、必ずといっていいほど微細な埃を舞わせていたのは、どうなのだろう? 最初こそ感心したが、だんだん鼻についてきた。古代はそんなに埃が多かったのかと。つい、重箱の隅をつつくようなコメントをしてしまったが、他にはけなすところが見当たらず、腹いせにつぶやいてみただけなので悪しからず。
 

『テルマエロマエⅡ』

 投稿者:Web管理人  投稿日:2014年11月15日(土)16時35分14秒
   日記代わりに書いてきた映画評だが、多忙になり、ものすごく貯めてしまった。記憶も薄れてきたが、何年後かには重宝するはずなので残しておこうと思う。

 古代ローマ人役の主要キャストがすべて日本人、という珍しい設定で大いに受けた『テルマエロマエ』の第二弾である。日本人を起用していなければ、ここまで話題にはならなかったに違いないし、よくできたコメディにもなっていた。しかし、初回作のときに、すでにパート2製作は難しいだろうなと感じていた。二度目となると、意外性はもう武器にはならない。シリアス路線で行こうとしても、コメディというイメージや貼られたレッテルは剥がせない。でも2作目が出来てしまったんだなあ。
 「ならばどう料理したのか」。
 そうした興味だけを抱えて第二弾を観に行った。

 案の定、阿部寛が登場しても笑いは低い。第一作で慣れてしまって、まったく違和感がないからだ。フツーの絵にしか思えない。古代ローマ人たちの日本語も、ただの吹き替えだし、何もかもが笑いのネタにはなりにくい。でもワープ時だけは、大掛かりな道具だてで真面目に作っているのに、とてもチープに演出されており、「まだ笑わせる気を十分持ってるな」と思わせた。
 この感じ方は天邪鬼な私だけかもしれないが、観客のみなさんは実際のところ、どう感じたのでしょうね。
 

『相棒 劇場版III 巨大密室!特命係 絶海の孤島へ』

 投稿者:Web管理人  投稿日:2014年 4月30日(水)18時10分24秒
   封切り日は外せない用事があり、翌日、鑑賞。アクションものであるにもかかわらず、客席は老若男女でいっぱいでした。子供はいませんでしたが、おそらくテレビシリーズの視聴者も同様なのでしょうね。
 さて、今回の舞台は都会を離れた絶海の孤島、鳳凰島。自衛隊を退官した者たちによって民兵組織が作られ、日夜訓練に励んでいるという設定。そこで死亡事故が起きるのですが、例によって首を突っ込んでしまう杉下右京(水谷豊)と甲斐享(成宮寛貴)。これは果たして事件なのか事故なのか。杉下の頭脳が冴える。

 舞台となった鳳凰島は、むろん架空の場所なのですが、設定では東京都小笠原村に属すようで東京警視庁の管轄内にあるのです。だから右京とカイトが首を突っ込んでも不自然ではないのだけど、東京からの距離は海を越えて300キロもあるので、お馴染みの面々がどうやって絡めるのか、または後方支援しかしないのか、そこのところも気になった。だって、相棒の魅力は杉下右京の推理の冴えにだけあるのではなく、捜査1課や鑑識との絶妙な絡みが欠かせないでしょ?
 でも、そこは和泉聖治監督、レギュラー陣はほぼまんべんなく起用しております。伊丹、芹沢、米沢、そしてseason12の第1話で舞台を去ったはずの三浦まで、孤島に赴かせるという大サービスなのでした。後方では神戸、角田や二人の部下、大河内、甲斐峯秋も活躍します。もちろん花の里もちゃーんと出てくる。いないのは陣川くらいかな。

 あれ? でも待てよ? 劇中、捜査1課や鑑識の米沢は飛行機で小笠原に向かったぞ。そこから船に乗り換えて鳳凰島に・・・・ 父島には飛行場がないけど、どこで降りたんだろう。気になる・・・
 

『ホビット 竜に奪われた王国』

 投稿者:Web管理人  投稿日:2014年 4月30日(水)18時07分53秒
   いまさらだけど・・・・ 封切り日に観たのだけど、何かと忙しくてメモを残せないでいた。数ヶ月経ってようやく落ち着いて内容を振り返っている。
 本作はホビット三部作の二作目、『竜に奪われた王国』である。『思いがけない冒険』の続編にあたる。そしていつになるのかわからないが、三作目『ゆきて帰りし物語』で完結ちなる。三部作の位置づけとしては、大ヒットした『指輪』に至る物語が描かれる。そうした意味では最初から結果がわかっている内容ということになるのだが、あえてこの三部作を作るピーター・ジャクソンの思いはどこにあるのだろうか。

 さて、ホビットの青年ビルボ・バギンズとドワーフ王トーリン・オーケンシールド以下13人のドワーフ族ご一行さんは、邪竜スマウグに奪われたドワーフの祖国エレボールと財宝を奪還するため旅だったのだが、蜘蛛の化け物に襲われたり、エルフ族に捉えられたり、オークに襲われたり、散々な目に遭いながら、スマウグの間近まで来た。さてここでスマウグと対決しなければならないのだが、こいつが厄介なキャラなのだ。身体はでかいわ、空をとぶわ、火を噴く、国を滅ぼすという、エラい面倒なやつで、剣や槍で倒すことなんて出きっこない。あとは映画を見てのお楽しみだね。あー、映画はとっくに終わってしまったなあ。名画座にかかるのを待つしかないね。
 

小さいおうち

 投稿者:Web管理人  投稿日:2014年 2月 1日(土)16時24分38秒
   山田洋次監督の最新作。昭和初期、山形から東京に出て中流家庭の女中(お手伝いさん)して働くタキ(黒木華)と、その家の主婦の時子(松たか子 )、そして板倉(吉岡秀隆)の3人をコアに、時代に流される人間模様を描いている。
 原作は直木賞作家中島京子の同名小説。原作はまだ読んだことはないが、WIKIPEDIAの人物設定を見た限りでは、山田洋次監督は、ほぼ原作を忠実に映画化しているようだ。戦前~戦中という時代背景、お手伝いさんが主人公ということが琴線に触れたのかもしれない。

 私も、この映画の主人公はお手伝いさんだということを知って興味を覚えた。テレビのインタビューで、山田洋次がこんなことを語っていたことを思い出したからだ。

 山田洋次は父の仕事の関係で、2歳から15歳まで満州で暮らしていたのだが、
 「僕はお手伝いさんに連れられて、よく映画館に行った。映画を観て泣いたり笑ったりする彼女の姿が記憶に残っていて、あのときのお手伝いさんは笑ってくれるかな、泣いてくれるだろうかと思いながら、いつも脚本を書いているのです」という内容のことを語っている。
 そのお手伝いさんは、後に映画人となる山田少年の人間形成にずいぶんと影響を与えたようだ。だから、『小さいおうち』のタキには、きっとそのお手伝いさんが投影されているに違いないと私は踏んだ。タキと恭一少年のシーンを眺めながら、もしかしたら、この少年は山田洋次自身なのではないかと思えてきた。
 役者にも触れておこう。
 観ていて、「ああ、すごいな」と思ったのは、タキ役の黒木華は、叫ぶことも、眼力に頼ることも、意味ありげに動くこともなく、淡々と古典的な日本女性の姿を演じた。この姿に、観客は応援しながら自然に寄り添っていけるのである。映画での位置づけは準主役ということだが、なかなかどうして、存在感は一番大きかったのではないか。
 

トリック劇場版 ラストステージ

 投稿者:Web管理人  投稿日:2014年 2月 1日(土)14時04分39秒
   トリックがテレビに登場したのは、20世紀最後の年、2000年7月7日の深夜枠ではじまった。最後に流れる鬼塚ちひろのテーマソング『月光』がおどろおどろしくも新鮮で、深夜の時間つぶしに観る番組ではないなと感じていた。
 奇妙奇天烈な人をおちょくったような演出、超能力をマジック扱いしてしまうなど、大胆ではあるがマイナーな内容であるにもかかわらず、年齢を超えた熱烈なファンに支持されていた、のだと思う。カルトの臭いがする作品群だった。私も信者のひとりでなのだと公言しておこう。。

 さて今回の最終話、信者にはたまらない内容になっていたと思うのだが、駆け出しの観客には面白かったかどうか・・・。
 というのも、どの作品にも過去のシリーズの一部分が、あちこちにわざとらしく散りばめられているのだけれど、記憶の底にそうした映像がこびりついていなければ、ナニガナンダカワカラナイ映画になっていたのではなかろうか。スピンオフも含めた全作品を記憶に刻んでいる観客だけが完璧に楽しむことができるようになっていたと思っている。
 もし、これから見に行くのであれば、レンタルショップですべての作品を借りて、制覇してから出かけると、とても楽しめると思う。面倒かもしれないが、カルトだから仕方がないのだ。
 

武士の献立

 投稿者:Web管理人  投稿日:2014年 2月 1日(土)14時02分41秒
   観る前、今年初めての映画に地味な映画を選んでしまったと反省をした。同じような風合いの映画『武士の家計簿(森田芳光)』がやや物足りなかった印象があるせいである。しかも原資料が、家計簿と同じように加賀藩の料理レシピである。
 だがそうした恐れは杞憂に終わった。今回は実に面白かったのである。

 脚本は家計簿と同じ柏田道夫、監督は『釣りバカシリーズ』の朝原雄三、エグゼクティブ・アドバイザーに原正人を迎えている。見終わって感じたのは脚本の段階で相当に寝られて作られたのだろうと言うこと。武士が料理をして出世するというホームドラマの本筋に、加賀騒動と言うドラマチックな史実を加え、サスペンス感を盛り込んだ。これにより、ずいぶんとれメリハリのある映画に仕上がっている。また、当時の武家が食べた食事のレシピがたくさん出てくるのも興味深い。それに、毎日というわけでもないだろうが、当時の武家が、質素な中にも意外と豊かな食生活を送っていたことがわかって面白かった。歴史好きの人にはぜひ見てもらいたい1本である。(1月8日)
 

永遠の0

 投稿者:Web管理人  投稿日:2014年 1月 8日(水)13時02分40秒
   2013年最後の映画鑑賞がこれ。
 なぜか突然として、第二次世界大戦期の名戦闘機零式艦上戦闘機が注目されている。出版されている関連書籍も多い。宮崎駿監督の『風立ぬ』の影響とも思われるが、この露出の多さはなぜなのだろう。
 さて、映画は、百田尚樹の同名のミリオンセラー小説が原作となっている。放送作家百田尚樹が作家デビュー作である。主人公は、パイロット仲間から臆病者と呼ばれた宮部久蔵(岡田准一)。空戦の技量は優れているのに、常に戦いから自身を遠ざけ、一発の敵弾を受けることなく戻ってくる。それだけではなく、「死にたくない」と公然と言い放ち、仲間の顰蹙をかう。その臆病者がどうしてか特攻に志願し逃げることなく敵艦に突っ込んで戦死する。その謎を、証言から解き明かされる行動を逐一追うことによって解き明かしていく……。

 この難しいテーマに、『三丁目の夕日』の監督・スタッフ・SFXチームが挑戦した。過去の映像を、今撮ったかのようによみがえらせる最強のチームである。ただのドキュメンタリータッチのドラマであれば、容易に描ける物語なのだろうが、ほとんどのものが失われており、リアルに描くことが不可能な世界を具現化しなければならない。
 役者に絡む実物大の零戦21型1機を除けば、他の航空機や艦船のすべてがCG。まさに山崎貴、ロボットのタッグだからこそできた作品と言える。観てみるととてもリアルで、機体のリベットひとつひとつ、ペイントの剥げ具合まで再現されているこだわりようだ。
 零戦が出てくる日本映画と言えば、模型を使った円谷英二監督の特撮が有名であるが、細部のリアリティは、これをはるかに超えている。飛行機マニアにも十分に納得できる考証ができているのはうれしい。

 

レンタル掲示板
/19